初代RX100 レビュー
まずは写真と共に外観のご紹介です。 RX100の1番好きなところは、その大きさ。手のひらに収まるその大きさ故、パンツやコートのポケットに忍ばすことができます。撮ろうと思った瞬間にさっと取り出し、その瞬間を写真として切りぬく。気軽に持ち運ぶカメラとして最適ではないでしょうか。
本体上部はとてもシンプルで、電源ボタンにモードダイヤル、シャッターがあるのみです。電源を入れたあとはシャッターを押すだけ。無駄なダイヤルやボタンがないため、直感的に取りたい写真を取りたい時に取ることができます。
SDカードのスロットとバッテリーは同じ部分から挿入するようになっています。
充電やPCとの接続はこのUSBでの接続になります。少し外蓋が固い使用になっているので、接続時などは少し不便。
裏面には液晶とファンクションボタン等があります。録画ボタンがここに有るのが少し使いづらかったです。初代のRX100は動画撮影に関して、そこまで力を入れていたわけではないのでしょうか。
初代RX100で撮った写真
風景
RAWで撮ることを覚えてから全てRAWで撮って修正を加えています。RX100の撮って出しの写真というより、RX100でこんな写真も撮れるんだという点を見て欲しいです。思えばこの5年で色々なところへ行きました。
金沢の近代美術館へ行った時に入り口にあるモニュメントで撮影しました。ガラスの色自体やその反射がいいなと。
南禅寺に行ったときの写真を何点か
木々の間から見える屋根がすごくかっこいいなと思って撮った記憶があります。
南禅寺へは駅から少し歩くのですが、この写真はその道中で撮影しました。なんだか懐かしい感じがして好きな1枚です。
建物すべてを取りきれなかったのですが、広角もある程度は撮れます。
金沢の近代美術館で期間限定で展示されていたもの。
近代美術館の前の神社での1枚。F値が1.8なので、こういった写真の奥をぼかすようなものも撮れます。
こんないい感じの写真もRAWで撮ってiPhoneのVSCOというアプリで編集するだけで出来ちゃったりします。
同じく金沢での1枚。5年程RX100を使用してきていますが、この写真が1番お気に入りです。めちゃくちゃ雨が降った後で、地面が反射しているところに着物を来た人が来る偶然。赤色の傘もまたいいなと。
物撮り
このカメラしか持ってないという制限の中で、いい写真を撮りたかった。その状況が良かったのか試行錯誤していった結果、写真についての理解が深まりました。一緒に成長できるという点でも僕にとってRX100は素晴らしいカメラでした。
B&O Beoplay E8の商品紹介を行った時に撮ったもの。
ISARの中にあるタグを撮ったときのもの。奥のボケがきれいに撮れていてとてもいい感じに。
物撮りにハマり始めて、三脚使ってバッキバキの解像度の写真を求めていたました。F値とISO、シャッタースピードの関係を理解し始めたのもこの頃。モニターをストロボ代わりに使って試行錯誤していました。これはF11でISO200にシャッタスピード2分とかで撮った記憶があります笑、本当に理解できてるのかな?
上のブツ撮りの何枚かの写真は夜にライティングして撮っていますが、この写真は日中に太陽の光のみを使用して撮影しました。夜の物撮りとは違って柔らかい感じが出ていますよね。
どうしても夜中に日中の光に近い環境で物撮りがしたい。そんな思いからカメラのホワイトバランスと照明替わりに使っていたモニターで発光させる色の組み合わせで太陽光を作る実験もしました笑
初代RX100がおすすめの理由
初代RX100は中古価格で3万円
初代のRX100は現在、状態のいいものでも中古なら3万円程で購入することができます。新品で購入しても3万6千円。初めてカメラを購入しようと思っている方や一眼カメラを持っている方のサブとしてお手頃価格。 *2018年9月末現在 安いから悪いというわけではありません。RAW撮影も可能ですし、F1.8のツァイスレンズに1インチセンサー搭載はコスパがいいです。
RAW形式が写真が撮れる
AF速度や4K撮影ができないなど、RX100の他のシリーズに比べれば劣る点はありますが、カメラに必要な最低限の機能は備わっています。 そしてある程度カメラの勉強をすると出てくるのがRAWでの撮影でした。 RAWとは写真の保存形式のようなもので、一般的なJPG形式での撮影のようにカメラ本体での修正をせず、写真を撮影した時のありままの状態で保存されるものです。そのためJPG形式よりも後からの修正の際にできることの幅が広がります。 RAWでの撮影ができるだけで、一気に写真を撮るのが楽しくなりました。またRAWでの撮影が可能のため、初心者から少し背伸びしたい!!と思ったときにもカメラを買い替えなくてすみます。
小ささがRX100の最大のポイント
上記でもご紹介しましたが、RX100は手のひらに収まるサイズです。そのため、ズボンや上着のポケットに忍ばせて置くことができるので、どこにでも持ち運ぶことができます。 撮りたい時にスッと取り出して写真を撮ることができるので、カメラと触れる時間が増えます。 カメラを持ち運ぶということにストレスを感じることなく写真を撮ることができるというのは、カメラにとって1番大切な気がします。
初代RX100の駄目なポイント
Wi-Fiがついていない
無線で撮影したデータを携帯等に転送する機能がついていないので、別途Wi-Fi機能付きのSDカードが必要になります。 詳細については以下の記事で紹介しています。 https://newstyle.info/review_flashair_w-04
シンプルであるが故に
RX100はシンプルな構造で、コントロールリングやボタンが少ない。そのため、さっと写真が撮れるという利点はあります。しかし、最近ではその操作系の少なさにモヤモヤすることが多くなってきました。 直感的に露出であったりISO感度を変えたい時にメニューへ行って設定を変更して撮影。時間にすれば僅かな時間ですが、タイミングを逃したり、作業が億劫になってしまったり。コントロールリングで変更ができたりしますが、それぞれの数値を変えるという点ではワンテンポ遅れてしまいます。 カメラを買い替えたいと思うようになったのもこの辺に、もやもやし始めたのが理由です。しかし普通に写真を撮るという点では、やはりRX100の利便性は優れています。
初代RX100がおすすめな人
iPhone等の携帯端末での撮影からステップアップしたい人
僕自身このRX100が初めて買ったカメラでした。それまでは、カメラの知識も皆無でF値?あぁボケね。というぐらいのもの。 それでもRX100は操作がシンプルで、カメラの仕組みや撮影の理論を理解していなくても、それなりの写真が撮れてしまいます。 iPhoneやGalaxyも最近ではボケのあるキレイな写真が撮れます。僕もiPhoneXを購入した時は、ポートレートモードでボケを作れば、カメラを持ち運ぶ必要もないと感じていました。しかし、iPhoneのポートレートモードでの撮影はプログラム上でボケを作り出しているに過ぎず、やはりRX100に戻ってきました。 その他RX100には絞り優先モード(ボケ量を自分で設定してその他のISOやシャッタースピードをカメラが設定してくれるモード)が備えられており、初めてカメラを買った人でも直感的に楽しく撮影を行うことができます。
すでにメインのカメラを持っている人
すでにメインとなるカメラを持っている人にもこの初代のRX100というカメラがおすすめです。なぜならこのカメラは軽くて、小さい。メインで使うカメラのようにレンズを交換する必要も無い。そして、軽くてずっとカバンに忍ばせられる。 メインで使うカメラは大きくて、持ち運ぶならカバンもそれなりに大きくなりますよね。荷物は大きくできないけど、もしかしたら写真を撮るかもしれない。そんなときに ポケットに忍ばせて置くことができるのがRX100です。 RX100はスーツのポケットにも忍ばせることができます。RAWで撮りたいけど、iPhoneのカメラだとちょっとという時に最適です。実際に大学の卒業式の際もしっかりと活躍してくれました。
この写真は祝賀会のときのものです。
初代RX100というカメラ
このカメラを購入したのは、高校3年生の冬でした。貯めていたバイト代から5万円という価格のカメラを買うのは、当時の僕に撮っては清水の舞台から飛び降りる勢いでした。 それから、約5年。本当に色々な写真をこのRX100で撮ってきました。このブログもこのカメラがなければここまで入れ込むこともなかったかもしれません。このカメラを買ってから写真を撮ることの楽しさを覚えましたし、写真を撮ることが趣味になりました。 かっこいい写真やよく読むブログのキレイな写真はどうやって撮っているのか、ネット上に上がっている記事を読み漁り、実践して悩んでの繰り返しも良くしました笑、カメラの仕組み(F値とISO、シャッタースピードの関係)もその過程で学びました。 本当にRX100というカメラを買ってよかったです。あの当時の5万円はきっと何倍もの価値で返って来たのではないでしょうか。今では後継機が出てきて、3万円代で新品が買えてしまう。もし初めてのカメラを買うのに、迷っている人がいるならば是非手にとってみてほしいと思います。
執筆してみて
最近新しいカメラを購入しました。念願のFUJIFILMです。届いて嬉しくてウキウキしながら触っていて、ふとRX100を購入した時もこんな気持で触っていた事を思い出しました。 写真という趣味を始める切っ掛けを作ってくれたカメラ。うまく写真を撮ることを教えてくれたカメラ。色んな所に持っていったカメラ。 いろんなことを教えてくれたカメラの良さを他の人にも知って貰いたいと思い、この記事を書きました。RX100を手放すことはありませんが、これまでのお礼に少しばかり記事にしてみました。 ありがとうRX100
こんにちはX-H1